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アイアンガーヨガは、世界基準の認定試験を通過した認定指導員だけが指導できます。
認定指導員となってからも、常にレベルの保持と向上の為さらに
研鑽(けんさん)することが義務付けられています。
認定指導員でなければアイアンガーヨガの名を使用することもできません。

2018/02/06

5つの相(コシャ)

ヨガ哲学において

私たちの身体は3つの枠、5つの相からできていると考えられています。

5つの相

・アンナマヤコシャ   (解剖的、肉体の相)下のイラスト、茶色の部分
・プラーナマヤコシャ  (生理的相)      〃   、水色
・マノマヤコシャ    (心理的相)      〃   、オレンジ
・ヴィニャーナマヤコシャ(知的相)       〃   、緑
・アナンダマヤコシャ  (至福相)       〃   、赤

5つのコシャ:SUNAO&MIO画


3つの枠

・カーラナシャリーラ  (原因体)・・・アナンダマヤコシャ
・スークシュマシャリーラ(微細体)・・・プラーナマヤコシャ、マノマヤコシャ、
                    ヴィニャーナマヤコシャ
・ストゥーラシャリーラ (粗大体)・・・アンナマヤコシャ

ヨガは3つの枠と5つのコシャを統合し、一人の人間が完全な存在へと成長することを可能にします。粗大な体の認識を離れて、魂の意識(イラスト、赤の自分)に近づくことができるように導きます。

アンナマヤコシャはいわゆる自分の外側、我々が日常意識している肉体のことを言います。
ヨガのアサナ(体操、ポーズ)によってコントロールされます。

プラーナマヤコシャは、呼吸器、消化器、循環器、神経系、分泌系、排泄系、生殖器官から成ります。プラーナーヤーマ(呼吸法)によってコントロールされます。

マノマヤコシャは個人の経験から引き出されたものではない、自覚、感覚であり、瞑想によってコントロールされます。

ヴィニャーナマヤコシャは個人の経験から引き出された理性、判断を司どり、真摯にかつ、識別眼をもって聖典を学習することで変容します。

アナンダマヤコシャは本当の自分、魂。深い眠りのあと目覚めた時や、瞑想の対象物と一体になった時に体験できます。

これら5つの相は互いに影響を及ぼしあっています。

例えば、肉体を強く、しなやかにすることで、呼吸は深くなります。呼吸が深まることで、身体は健康になります。また呼吸をコントロールすることで、自分の感覚をコントロールできます。

肉体の一番外側は皮膚です。皮膚はコシャと3つの枠を包み、強くなくてはなりません。
それと同時に、ほんのわずかな動きに対しても敏感、繊細に反応しなくてはなりません。

表面の皮膚から、一番奥の魂まで、あらゆる相はお互いにまじりあっていることを理解し、まず皮膚への意識をしっかり持って練習をしてみましょう。

ヨガ哲学は難しいですが、すでに感じているものだとも思います。
アサナの練習において、哲学をベースに練習をしてみることも必要だと思います。
なぜなら、ヨガは芸術、哲学、化学、物理などいろんな面を持っているからです。
私もまだまだできていませんが、前に述べた、ヨガの八支則、自然の3要素も考えながら、練習に臨んでみましょう。