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アイアンガーヨガは、世界基準の認定試験を通過した認定指導員だけが指導できます。
認定指導員となってからも、常にレベルの保持と向上の為さらに
研鑽(けんさん)することが義務付けられています。
認定指導員でなければアイアンガーヨガの名を使用することもできません。

2017/12/13

ヨガの八支則(はっしそく)

我々、スワスタのヨガ仲間は、日々、アサナの練習に励んでいます。
アサナ、簡単におおまかに言うと体操ですが、それはヨガの八つの段階、八支則の
第3段階にあたります。

パタンジャリ(ヨガの創始者)によって、ヨガは8つの段階に分けられました。

ヨガの樹~SUNAO画~

それらは、ヤマ、ニヤマ、アサナ、プラーナーヤーマ、プラティヤーハーラ、ダーラナー、ディヤーナ、サマーディであり、上のイラストに描かれているように、よく樹に例えられます。

まず、第1段階の「ヤマ」は樹の根にあたります。
個人や社会、他に対して慎むこと、してはならないことという規律です。
アヒンサー→非暴力、悪口をいわない
サティヤ →真実、うそをつかない
アステーヤ→盗みをしないこと
ブラフマチャルヤ→節制禁欲
アパリグラハ→無欲、執着しない

アサナを行なう時もヤマの規律はあります。
自分の限界を超えて伸ばしたり、片側だけをしっかり伸ばしている場合、それは自分の体に対する暴力(アヒンサー)です。
全体的な伸び、拡がりが存在すると真実(サティヤ)の中にいることとなり、執着、獲得欲が消えます(アパリグラハ、アステーヤ)。

第2段階「ニヤマ」は樹の幹に相当し、自己に対する行為の規律のことです。
サウチャ→清潔、清浄
サントーシャ→知足、満足
タパス→苦行、熱情
スヴァーディヤーヤ→自己学習
イーシュヴァラ・プラニダーナ→純粋な神への献身

ニヤマも、もちろんアサナの中にあります。
例えば、右の体側をよく伸ばすことで、その部分は浄化(サウチャ)されますが、左の体側は浄化されないままです。両方の体側を調和をもって伸ばすことで、血液が均等に流れ、体の中は洗浄されます。
またバランスよく伸ばすことで、我々は平静なマインドの状態となり、純粋な幸福感、満足感(サントーシャ)を味わうことになります。
浄化、満足感を得るためには、熱情(タパス)をもって練習を行わなくてはなりません。

第3段階が先に述べた、「アサナ」(体位、正姿勢、動作の訓練)です。
樹の枝の部分で、まっすぐ伸びるもの、横に拡がるもの、長いもの、曲がったものなど、様々なポーズを指しています。
アサナを行っているときに、体のどこがどう伸び、活動しているか、意識はどこまで達しているか熟慮することで、体と意識がともに拡張し、知性も体の各部位に達します。
感性が体、心、魂に均等に触れると、アサナの中で瞑想していることになります。
このようにアサナを実践することで、それ自体が記憶、知性を持つ身体細胞は健康に保たれます。

樹の枝(アサナ)から生じる葉は、外気を取り入れて樹全体にエネルギーを与えます。これが第4段階の「プラーナーヤーマ」です。
「プラーナ」とは、空気、呼吸、生命力のことです。「アーヤーマ」は長さ、広さ、容量の拡大を意味します。よって、プラーナーヤーマは呼吸をコントロールすることです。
精神面は落ち着き、神経系は平静になり、体と心は忍耐強くなります。純粋なマインドへと導き、アサナとともに身体の執着から解き放す助けとなり、自然と集中、瞑想へと導かれます。

第5段階の「プラティヤーハーラ」は、樹の葉と根の間をエネルギーが流れるのを保護する樹の樹皮に相当します。
我々のマインドは常に外の刺激によって揺れています。マインドの欲求によって5つの感覚器官(目、耳、鼻、舌、皮膚)は外側へ向けられますが、内側へ向けられなくてはなりません。内側、すなわち魂に向かって引き入れること、マインドのコントロールがプラティヤーハーラです。
アサナにおいて、5つの感覚器官と5つの行動器官(手、足、口、生殖器官、排泄器官)がすべて正しい機能と関係をもって活動しているとき、それらの存在は忘れ去られ、完全にアサナに没頭し、意識が本来の清浄さに輝きます。

自分の内側に向かっていく旅、過程において、エネルギーを運ぶのが樹液であり、第6段階の「ダーラナー」です。
体の隅々を均等に伸ばし、意識も伸ばし、知性が身体全体にわたって拡がっているとき、思考はなく、注意深く無思慮に自己に集中している状態のことをいいます。
空虚ではなく、充実しており、充分な気づきを伴っています。

その集中(ダーラナー)を通して、注意の焦点を維持させるとき、第7段階の樹の花である「ディヤーナ」となります。瞑想です。アサナの中にディヤーナがあり、ディヤーナの中にアサナがあります。

ヨガの最終段階、第8段階は「サマディ」です。
「サマ」は均しい、調和した、という意味で、魂があらゆるところに拡散、調和するときがサマディの状態です。
樹の成長の頂点である果実です。樹の霊的な本質は果実の果汁の中に凝縮されています。
その味の喜び、幸福、苦痛からの解放、自由の体感は、8つの段階を注意深く追求、修行することで導かれます。

ヨガの八支則、八段階、(アシュタンガヨガとも言います)を思い出しながら、考えながら、アサナに取り組んでみましょう。
ヨガの真髄に向かって日々練習を続けたいと思います。











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